カベルネフラン 2023

自園の樹齢8年のカベルネフランでつくった赤ワイン。東御市のワイナリー「アルカンヴィーニュ」で醸造。ステンレスタンク醗酵、オーク樽熟成。アルコール度数14%、容量750ml。生産本数1138本。2025年2月発売。

2023年は春の暖かさによりぶどうの生育が早く進み、真夏の猛暑も手伝って晩熟の黒ぶどうも秋口には糖度が上がり酸落ちが進みました。果皮や種が熟すのを待って完熟したぶどうを収穫しました。カベルネフランの糖度は25度を超えました。
野生酵母による醗酵、乳酸菌醗酵を経て、オーク樽で半年余り熟成し、無清澄、無濾過で少量の亜硫酸を添加して瓶詰しました。瓶内醗酵9ヵ月を経てリリースします。

今ヴィンテージはぶどうの糖度が高く味わいのバランスが気になりましたが、熟成が進んだワインはカベルネフランらしいしなやかでエレガントな味わいになりました。これまでのフランより深みが増しロワールよりもボルドーに近い印象です。
針葉樹や腐葉土など落ち着いた香りから徐々にカシスやいちじくなどの果実やスミレの花の香りが広がり、温度が上がるにつれてチョコレートの甘い香りが続きます。
綺麗な酸と滑らかに伸びるタンニン、アルコールの甘味のバランスが良く深みのある味わいです。アフターには気持ちの良い甘味が長く続きます。しなやかな赤には赤身の鹿肉や魚介などの料理との相性が良さそうです。

今は少し硬さがあるものの若いシルキーな味わいをお楽しみ頂けます。何本かは数年間瓶熟成させて円やかさが増してからゆっくりお召し上がり頂くことをお勧めします。


※お酒は20歳になってから。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
  • 3,600円(税込3,960円)